
この前Webを眺めていたら、私好みのニュースを見つけたので、今回はそのことについてちょっと書きます。この私好みのニュースとは、保障期限を過ぎても働き続けるロボットに関するものです。で、何が私好みかというと、ロボットの働いている場所が“火星”だからです。
火星探査ロボット「スピリット」と「オポチュニティー」は、2003年7月地球を飛び立ち、翌2004年1月に5億キロの旅を終えて無事火星に着陸しました。彼らに与えられたミッションは当初3ヶ月が予定され、それ以降は火星の厳しい気象条件などにより、機体が損傷を受けて故障してしまうだろうと考えられていたそうです。 ところが、3ヶ月の保障期限を過ぎても彼らは働き続け、2008年現在に至るこの瞬間も、火星の地表を元気に探査し続けているのです。
う、う、う・・・、私はこの手の話には弱いのです。動物やペットの、けな気な話にも弱いのですが、ロボットですからね。傲慢な人間に与えられた使命を黙々とこなし続ける姿、しかも人里はなれた5億キロの彼方にある不毛(?)の大地、そして帰ろうと思っても帰ってはこれない片道切符の島流し状態。 唯一の救いは「スピリット」と「オポチュニティー」2体の双子ロボットなので、完全な孤独ではないことでしょうか。
このニュースをみて真っ先に浮かんだイメージは、宮崎駿のアニメ「天空の城ラピュタ」に登場するロボット庭師(!)のこと。人の絶えた(空に浮かぶ)ラピュタ城の庭を、黙々と永年掃除し続ける、あの手の長いロボットです。 (あのロボットには宮崎駿流のセンチメントが隠れているのでしょうか、私はそんな稚拙なリリシズムが大好きだったりします) 私にとってイメージはダブっているのですが、ただ、あのロボットは地球にいたので、庭に迷い込んでくる鳥たちに癒されていたようですね。その点火星のロボットの周りには、生命がない分、癒し効果も希薄な環境にあるといえます。
そういえば、今冬(12月?)ピクサーの新作アニメ「WALL・E/ウォーリー」が公開されるようですが、あの映画の主人公ウォーリーの姿は、火星探査ロボットのイメージにダブりますね。ウォーリーも人間が去った後の地球を、700年間孤独にゴミ処理の仕事にあけくれていましたが、彼には新天地への恋と冒険の旅が待っていたようです。ピクサーやディズニーに限らず、人間(特に西欧人?)は、孤独からの脱出的なお話が好きなようですが、火星の探査ロボットにはどんなエンディングが待っているのでしょう。 「スピリット」と「オポチュニティー」2体のロボット同士の禁断の愛が芽生えてしまう、なんていうのはロマンチックでちょっと素敵な結末だと思いませんか?


